アイスホッケーを通して、人間力を養い人生の幅が広がる

更新日:4月15日



スケートで培ったマインドやノウハウを生かし、新しいスタートを切った方を毎回ゲストに迎えご紹介していきます。記念すべき第一回は、浪木遼さん(23歳)です。アイスホッケー歴16年。現在はアメリカのNew England Collegeに在学されています。そんな浪木遼さんのアスリート・ストーリー。

*このインタビューは2021年7月に行いました。



ゲストプロフィール

名前:浪木遼(なみき りょう)

現在の職業:New England College 3年生

競技、歴:アイスホッケー16年




手足が長く恵まれた身体。幼稚園からインターナショナルスクールに通い英語が堪能。そして現在アメリカでプロを目指し邁進中。その眼差しと同様に、真っ直ぐな道を歩んで来たのだろうと思えた浪木遼選手23歳。


しかしお話を伺うと…


8歳の頃、格好良い防具に憧れ日本でアイスホッケーを始めた浪木選手。第一の転機が訪れたのは、13歳の時。次の進学先を決める時期に差し掛かかり、「アイスホッケーをやっているなら、カナダにホッケーアカデミーがある」と勧められた。親元を離れ、1人でカナダに行くことを決断する。


現地のホッケーチームは年齢別・レベル別に選抜されるが、本人曰く「だいたいいつも下のクラス」。英語力には問題ないが、まだ13歳の少年が海外で1人で生活。アイスホッケーをやる為にカナダ留学したのにいつも下のクラス。その時を振り返ってもらうと一言「這いつくばって頑張っていた」。


「這いつくばりながら」鍛錬を積んでいた時、第二の転機が訪れる。


U18の日本代表に選出されたのだ。やっと努力が繋がって嬉しかった。


しかし…そこで大きな挫折を味わう。

チームの1員として選ばれても、出場機会さえ与えられなかったのだ。



大きな挫折を経験した浪木選手。

自分と向き合い対話する中で見つけた気持ち。


それは、「挫折したままではいけない!落ち込むより問題を解決し、上を目指していく」。出場機会がなかったことで誰よりも努力しないといけないと気づき、更に人間関係、チームメイトをはじめ人へのリスペクトも学んだ。


アイスホッケーはチーム競技。英会話はできていたが、本当の意味でコミュニケーションが取れていなかった事にも気がついた。


現在の自身の強みは、「努力できること、ものの見方、分析力」だという。その時の挫折を経て、大きな強みを得た。



カナダの高校を卒業した後、そのままJr.選手としてアイスホッケーを続けていたが、また大きな決断をする。


第三の転機は「アイスホッケーでプロを目指す為、アメリカに」。


この時既に自身の強みである「努力できること、ものの見方、分析力」を得ていて、アメリカのアイスホッケーの名門大学(デビジョン3)にスカラーシップ制度で入学する。大学入学後2年間は思い通りのパフォーマンスができなかったが、もう落ち込むことはない。挫折の中から得た強みを活かし、今度は問題解決を目指して心理学者にも相談。メンタルから強化した。


その経験から得たのは、ホッケーの為だけではなく、人生全体の為に自身で考え修正し、行動する。


現在はコロナ禍で思うような練習は出来ないが、オリジナル性を持ちながら練習をしプロを目指している。可能なところまで極めたい。40歳くらいまで続けたいと話す。


セカンドキャリアについては、「アイスホッケーに関することもいいが、広く可能性があると思っている。自分の人間性、持ち味を活かして、引退した後の人生も歩んでいけるように常に意識している」。





まさに「ナイスガイ」という言葉がぴったりな浪木選手。


礼儀正しく相手の目を見て真摯にお話される姿勢は、コミュニケーションが必要なアイスホッケーでも大いに生かされているのだろうと感じる。また常に自分と対話し可能性を広げ続けていく様子に深く感心。アメリカの大学にスカラーシップ制度で入学した際の、「今までお金をかけてもらっているので少しは親孝行できているかな」という親御さんへの感謝も忘れない姿も好印象。


挫折から大いに学び、人生の指針にもなる思考を身に着けた浪木選手。アイスホッケーだけではなく、同時に人間としての成長も心がけているのも強みでもあり、頼もしい。これからの夢への挑戦ももちろん、人生全体を応援したくなる選手でした。


浪木遼さん、ありがとうございました!